コンフェデレーションズカップを3戦全敗で敗退した「日本代表の今後の課題」2
コンフェデを3連敗で敗退してしまった日本代表が本日帰国しました。ドーハ経由の長旅だったこともあり、本田や香川らは疲れた様子で口数は少なかったが、岡崎と遠藤らは思いを口にした。
岡崎は
「結果は出せなかったし、決勝トーナメントにも行けなかった。3連敗を受け止めて1年間やるだけ」と話した。2得点については「まわりの選手のおかげでとれたというのもある。自信にしたいが、もっと(点を)取れるように結果にこだわる」
遠藤は
「自分たちがいい距離感で流れをつかめた時には強豪相手でもチャンスを作れた」とする一方で、「点はそれなりに取れたが失点も多い」
と、通用した部分、反省点を口にした。
課題が浮き彫りになった三試合
初戦のブラジル戦では相手をリスペクトしすぎた上、完全アウェイ、さらに試合開始早々の失点等も絡み何もさせてもらえませんでした。
二戦目のイタリア戦は、初戦と一転して嘘のように見違えるプレイを見せ、イタリアをあと一歩のところまで追いつめたが結果は勝ち試合をコントロールできずに逆転負けの惜敗。
三戦目は非常に大事な試合であり、二戦を戦い「良い日本代表」「悪い日本代表」どちらが本当の日本代表なのか?という世間が疑問の中、前半20分あたりまでは「良い日本代表」しかしそれ以降は初戦と同じ「悪い日本代表」でした。
結論的にイタリア戦は自分たちの戦術が巧くハマった試合だったと思わざるを得ないのが実情ですね。。
しかし、悲観的になる必要はなく、イタリア戦で出来た事をメキシコ戦の前半途中までは出来ていたので、それをいかに90分通して継続できるか、その課題を今後一年突き詰めていき、イタリア戦の「良い日本代表」を常に出せるようになれば来年のワールドカップで結果を残す事も可能でしょう!
選手達は口々に
- 一瞬も集中を切らしちゃいけない
- これが現実、これが実力
- 質も走力も相手を上回れなかった
- 大会の準備が不十分だった
などと言っているようですが、一年前のこの段階で上記の課題を浮き彫りに出来た事は、今大会に出場した意味があるというものです。
世界トップとの差を痛感しながら課題を見つけられる良い機会と捉え、いかにチームとして「良い日本代表」を出し続けられるか。
目指すはスーパーサイヤ人?
スペイン代表を見ているとあのチームは相手がどこであろうと常に「良いスペイン代表」ですよね。
ドラゴンボールに例えると、フリーザ編で初めて悟空がスーパーサイヤ人になった時、始めは自分でコントロールできませんでしたよね?(クリリンの死で感情が爆発してなれた)しかし、話が進むにつれ、強敵と戦い強くなるにつれ、結局スーパーサイヤ人がデフォルトのような状態になり、最終的にはスーパーサイヤ人5までなれるようになった。
つまりスペイン代表は既にチームとしてそのレベルまで達していて、日本代表はまだスーパーサイヤ人のなり方を覚えたばかりの段階と言っても良いでしょう。
常にスーパーサイヤ人を出せれば世界の強豪とも十分に戦えるというのは証明できたので次のステージはそのスーパーサイヤ人をいつでも出せるようになるという事。
その為にはやはり強いチームとアウェイで強化試合をしてブラジル戦のようにボコボコにやられても良いのです!課題を出して修正して、課題を出して修正する。。。その繰り返しで日本代表は絶対に「スーパー日本代表」へのなり方をマスターできるはずです!
各々が所属チームで成長する事が必須
初戦のブラジル戦後に長友選手が中学生とプロの差くらい個のレベルが違うと言っていましたが、来年までに各々が所属チームに戻り、ブラジルの選手との差をプロとプロまでいかずとも、せめて大学生とプロくらいまでに縮められるように、「個の成長」、そして日本のストロングポイントである「組織力」これをレベルアップさせることが出来れば、天皇杯で大学生がJリーグのチームに勝つことがあるのと同様、世界トップレベルのブラジルにもリベンジできると思いますよ!
日本選手各々がそのレベルまで一年でたどり着ければ、組み合わせ次第では前回のベスト16を超える結果を必ず残せると思います!
正直、今回のコンフェデのような組み合わせはワールドカップではかなりの確率でないと言えるので、強いチームと戦えて課題を出せた今回のコンフェデレーションズカップは結果は残せなかったですが、それ以上に「課題」という財産を得ることができた大きな大会だったと言えるでしょう。
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