コンフェデレーションズカップを3戦全敗で敗退した「日本代表の今後の課題」1
最終戦のメキシコ戦に2-1で敗れ、FIFA主催大会では1998年のフランスワールドカップ以来、初の3戦全敗)勝ち点0での敗退が決まってしまいました。
大会前から厳しいグループに入り戦前の予想通りとの見方もありますが、この現実を課題を浮き彫りにできたという、良い方向に受け止め、来年の「本番」であるブラジルワールドカップに向けて日本代表の修正点をまとめてみました。
まずはなんといっても数字に現れている通り、3戦で9失点ではいくら攻撃陣が点を取ろうとも勝利を手にする事は厳しいでしょう。
ブラジル戦の3失点、イタリア戦の4失点、メキシコ戦の2失点。
これはDF陣、特にCBの選手の入れ替えを含め深刻な問題でしょう。今後一年で新たな選手をJリーグから発掘するのか、現在の吉田、今野コンビを継続するのか、結果が出せなかったコンビなだけに今後はポジションの確約はするべきではないと思いますし、逆にJリーグでプレーしている選手にとっては活躍次第では選手選考に名を連ねるチャンスだと思うのでポジション争いを激化させるべきポイントですね。
ザッケローニは今大会では、あくまでも対アジアで成功したいつものベストメンバーにこだわりを見せていましたが、今後は新たな選手の台頭が必須でしょう。
上記に記したCBに関してはもちろん、前線のFW陣にも同じことが言えそうです。
現在の第一FWはもちろん前田ですが、前田の不調時や相手に研究された場合の控えFWがハーフナーだけというのは今後世界と戦う上では厳しいと思います。
前田に関しては彼のストロングポイントは「ニュートラル性」だと思うのですが、高さはあるが、ハーフナーほどではなく、裏を狙うのも巧いが岡崎ほどではなく、キープ力もあるが本田ほどではないという、ポジティブな表現だと万能、ネガティブな表現だと器用貧乏といったところでしょうか。
ただ、DFにとっては怖い存在ではあるのでしょう、裏も狙ってくるし、ヘディングもそれなりに巧いし、ポストもそれなりに巧いという、
これがハーフナーだと、裏を狙うプレーはほとんどないので高さに注意すればさほど怖くない、岡崎の1トップ起用にしても裏を取るのが巧いのでそこを注意すればさほど怖くないですが、前田に関しては野球のピッチャーに例えると様々な球種を持っている選手なのでDFにとっては捕まえどころのない選手であり、前田ワントップには賛成です。
しかし仮に前田にアクシデントがあった場合、チーム全体の戦術までにも影響を与えてしまう可能性があります。初戦のブラジル戦の岡崎1トップシステムの失敗、イタリア戦のハーフナー途中投入、どちらも良い結果を残せなかった。綿密に言えば岡崎の1トップ起用は今後ないでしょう、それは彼が右サイドであれだけの活躍をしたので彼を生かすのはやはりあのポジションでしょうし、せっかく機能している2列目の選手を変える必要はないと思います。
ではハーフナーはどうか?
彼に関しては基本流れを変える途中投入が多くなるのですが、彼が入って流れが良くなった試合は記憶にないですよね。。やはり今後は前田を軸にするのは変更せずとも、流れが悪いときの切り札となるべき選手が必要だと感じました。
ザックが固定してきた「ベストメンバー」がコンディションさえよければイタリア相手にも対等に戦える事がわかったのは収穫ですが、第三戦のメキシコ戦のように疲労等でコンディションが悪い時の新たな引き出しが今はまったくないのでザッケローニの采配はもちろんですが、控え選手の充実が今後の課題ではないでしょうか?
今大会出場のなかった選手は既に当落線上にいると思って気を引き締めてほしいです。出番がなかったというのはつまりはそういう事ですので。。
ここまで
- DFの入れ替えまたはコンビの更なる成長
- FWの控えの充実
について、今後の選手選考に関して書いて来ましたので、次回はチーム全体としての課題についてです。
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